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『EVERYDAY NOTES』

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『OPENNING NOTE』

 
 

EVERYDAY NOTES - archive - 2012 january

1月31日(火)
 起きたら、身体が調子悪いので近所のクリニックに行くも、A型インフルエンザと診察。すぐにお薬飲んで、とにかくぐっすり寝る。ひたすらベットで寝てると、熱っぽい感覚からは開放される。何年ぶりかのダウン、たまにはこうした休みの時間も必要なのだろう、ポジティブに捉えたい。

1月30日(月)
 午前中、メールなどの雑務。銅版画の手彩色作業を進める。

 昼、白井版画工房にて展覧会のための版画作品について色味などを検討。体調がいまいちなので、早めに横になる。『俺に似たひと』(平川克美、医学書院、2011)を一気に読み終える。僕にとってはまだ先の話しだと思っているが、介護ということ死について大変深く考えさせられた。

1月29日(日)
 午前中、自然光の中で模型写真を撮って、プレゼンテーションの最終仕上げ。午後、お施主さんが来所。2時間半、あっという間の打合せ。設計について、あれこれと話し合っていたらすぐに時間が経っていた。面白い建築になりそうで、楽しみだ。

 夕方、Aプロジェクトのシンポジウムを聴きに新宿へ。藤村龍至×東浩紀×坂口恭平が縮小時代の設計をテーマに実に幅の広い話しを展開。坂口さんの新政府プロジェクトやZERO PUBLICなどのプレゼンテーションが印象に残る。

 夜、幾つかの本を雑読。少し体調が思わしくないので、早目に就寝。

1月28日(土)
 午前中、メールなどの雑務。プレゼンの最終準備を進める。模型などのチェック。夜は、友人の結婚式で学生時代の仲間ともワイワイする。

1月27日(金)
 午前中、メールなどの雑務と電話対応。住宅設計のアイデアを展開していく。模型とスケッチで検討を繰り返す。小さなアイデアの積み重ねでイメージを深めていく。

1月26日(木)
 午前中、メールなどの雑務と電話対応。凱風館での追加工事を遠隔操作で確認。T邸の平面図をスケッチしながら模型で屋根を検討していく。光の入り方や空間の動きを意識してバリエーションの方向性を考える。

 午後、ほぼできている銅板に線を彫り足して完成させる。納得の密度で線が掘り出されたので、その足で白井版画工房へ。15枚の銅版画を見ながらそれぞれの作品の墨の種類や黒の深みについて打ち合わせ。アクアチント作業の甘いところは、修正作業を進める。ポートフォリオとしてまとめる方向が決まる。

 夜、横浜で打ち合わせを一本。深夜、ベットに倒れ込むように寝る。

1月25日(水)
 午前中、羽鳥書店の羽鳥さんと編集者の方々が来所。出版予定のドローイング集について2時間みっちり打ち合わせ。新作のドローイングも見てもらい、本の構成について、たたき台をまとめていく。とってもワクワクする作業だ。本づくりという旅が始まった。良いものをつくって、多くの人に見てもらいたいものだ。宣伝方法も工夫しないといけないだろうけど、まずは、何より納得のいく良いものをつくらねば。

 午後、打ち合わせを2本した後に、渋谷のリスペクト・カフェにて飾らせてもらっていた銅版画を一次返却してもらいにいって、美味しいシブヤ・ライスを食す。『建築家のドローイング』(香山 壽夫、東京大学出版会、1994)を読み始める。タウトやタトリンなど興味が引かれるところを拾い読み。

 深夜、ひたすら銅板に向かって線を彫り続ける。長い時間彫り続けていると、針が銅板を削り、細かな銅のカスが空気中に舞って、何となく口の中が銅の味になる。おおよそ完成が見えてきたので、就寝。時計を見たら四時を回っていた。

1月24日(火)
 雪で凍った道路を模型とプレゼンを持ってゆっくり歩いて提出。プロポーザルをしっかり理解してもらえたし、やることはやった。眠気を覚まして、上野へ行って、「北京故宮博物院200選」展を並ぶ。清明上河図の展示最終日。3時間弱、『小商いのすすめ』(平川克美、ミジマ社、2012)を読みながら待つ。

 期待をし過ぎると良くないが、この「清明上河図」は期待を裏切らない素晴らしい物だった。その描かれた線の豊かさは密度や造形のみならず、全体のバランスと濃淡がその裏に見える当時の生活を封印していたようで見入ってしまう(実際は、「歩きながら見てくださ~い」とせかされる)。

 夕方、事務所に戻ってプレゼン資料の英訳作業を進めて送信。

 深夜、書き直したほぼ日の最終回のチェックバックと送信。半年間、毎週書いてきた連載がこれでフィナーレとなる。深夜、銅板に向かってカリカリ線を彫って新作を進める。やはり、ドローイングとは似て否なるもので、目と手で思考する上で、紙にペンで描くのと針で銅板を彫るのは物をプラスするのか、マイナスするのかの違いかもしれない。これは決定的に違う。

1月23日(月)
 午前中メールなどの雑務と電話対応。諸々のプロジェクトのこれからの進め方を確認。学生たちが模型を進めていくのを確認と指示。

 午後、模型の撮影とプレゼン資料のつくり込み。あっという間に外が暗くなる。深夜まで作業は続き、模型のブラッシュアップと図面をまとめたら朝になっていた。とほほ。その間、外はシンシンと雪が降っていた。東京に白い絨毯だ氏敷かれたようだ。

1月22日(日)
 午前中、メールなどの雑務。昼、連日の凱風館へ。今日は甲野善紀先生による特別講習会。50人近くの人が甲野先生を囲い、技をかけてもらいながら身体感覚の不思議を享受する。合気道に、柔道、丈道、剣道、ついにはラグビーと驚きの身体運用の謎解き。「主体性のない身体の動き」「追い越し禁止」「下水のように」という言葉が印象に残る。いかに自分が身体を鈍らせているというか、不自由になっているかをまざまざと感じる体験。合気道をもっとたくさんお稽古してからまた講習会を受けたいと思った。

 夕方の新幹線で帰京。きっと疲れているのだろう、本を読もうと開いたとたんに寝ていて、起きたら品川だった。夜、打ち合わせがキャンセルになったので、事務所を整理して、デスクワークの後、集中してドローイングを描く。昨年末から描き始めた新作が無事完成する。2枚1組の連作なので、続けて2枚目も描き切りたい。これを羽鳥書店の作品集に収めて、森岡書店にて展示したい。反応が楽しみだ。

1月21日(土)
 午前中、メールなどの雑務。昼、合気道のお稽古。まだまだ右も左も分からないが、合気する、という内田師範の言葉が強く印象に残る。夕方、和服に着替えて、百人一首を最後の付け焼き刃で悪あがき。

 夜、「第一回凱風館ちやはふる大会」に参加。広い道場で、8組のトーナメントで百人一首大会。敢えなく初戦敗退するも、楽しい時間を過ごす。(和装も歌留多も共に人生初めての体験だった。)とてもシンプルなルールだが、大変知的でポエティックな遊び。それから二階に上がって、打ち上げ。みんなが和装なので、なんとも素敵な非日常感もあり、背筋がピリットし、少なからず佇まいも変化したように感じる。

 深夜なかなか寝られず、持参した図面をチェックし、エスキースの後、寝る。

1月20日(金)
 午前中、新幹線で新大阪へ。昼、淀屋橋の番画廊にて山本浩二『老松/新作』展へ行く。山本画伯が凱風館で描き上げた老松が生まれるプロセスを観ることができ、また新作のキャンバスに描かれた青と黄のアナザーネイチャーも実に見事な色合いで見とれてしまう。

 バンクス・カフェでお茶をして、夕方、朝日カルチャーにて内田樹先生と鷲田清一先生の対談を聴く。贈与と共生というテーマで90分間、2つの知性がぶつかり合う、大変魅力的な対談であった。沢山メモを取ったので、ゆっくりと消化して勉強したい。その後、場所を移動して打ち上げにも参加させてもらい、これまたワイワイ盛り上がる。

 深夜、気になって、ほぼ日連載の最終回原稿に再度手を加える。色々と整理されて、追記したり、削ったりで、送信。

1月19日(木)
 午前中、メールなどの雑務。新規プロジェクトのエスキースの後、スタッフにあれこれと指示。昼、日大船橋校へ。ベーシック建築デザインの年間最後の授業。第三課題の合同講評会。そして、先生方と打ち上げ。

 夜、事務所に戻って展覧会のための銅版画の手彩色を進める。出張の準備のため、あれこれ整理していく。深夜、雑読して就寝。

1月18日(水)
 午前中、メールなどの雑務と電話対応。T邸の平面図をあれこれ検討、スケッチを進める。

 午後、新規プロジェクトの模型をブラッシュアップ。現場のチェック。夕方、プレゼン資料の整理とデスクワーク。

 夜、ドローイングを進める、納得のいく色味が表現できるようになってきた。BGMはグールドを聴きながら。深夜、読書して寝る。

1月17日(火)
 午前中、メールなどの雑務と打ち合わせ一本。昼、プレゼン資料のブラッシュアップについて話し合って、作業を進める。午後、ワタリウム美術館にて『北斗七星の庭_重森三玲展』を観る。庭の中で自由に発想を展開する重森氏の庭に見入る。会場構成もシャープで印象に残る。ときの忘れものギャラリーにて、刷り師の白井先生も交えれ、5月の展覧会について話し合う。いよいよ動き出したので、全力投球で頑張りたい。

 夕方、安東陽子デザイン事務所にて安東さんと新規プロジェクトの打ち合わせ。模型材料を買って事務所に戻る。プレゼン資料のブラッシュアップについてあれこれ進める。アイデアを整理していく。夜、デスクワーク。深夜、早速銅版画の手彩色を進めながら、展覧会について考える。15枚の作品をコンプリートセットとして限定8部販売することになった。僕のライフワークの一つになるだろう。羽鳥書店のドローイング集にも収められる予定。やるっきゃない。

1月16日(月)
 一睡もしないで、ひたすらプレゼン資料を仕上げていく。昼前、資料と模型を提出する。帰宅してベットに倒れ込む。

 夕方、メールなどの雑務とあれこれデスクワーク。電話対応。夜、T邸の平面計画についても考える。『考えること、建築すること、生きること(長谷川豪、INAX出版、2011)』を読み終わる。年齢がわずか2つ上とは思えない仕事ぶりに大いに刺激を受ける。実に柔らかい言葉遣いで自身の設計に向かうスタンスを丁寧に書かれたエッセイ集だった。

 深夜、コルトレーンを聴きながらドローイングを描き進める。集中して3時間弱描き続けていた。

1月15日(日)
 午前中、メールなどの雑務とプレゼン資料作成。平面のスケッチをしながら、模型をチェック。ひたすらその繰り返し。コンセプトも明確にしていく。午後からは学生たちが3人も来てくれた、しっかりと仕事を進めていった。

 夜、六本木森美術館にてメタボリズム展の最終日に事実上滑り込む。いやはや、行きたい展覧会にふらふらっと行く余裕がないようじゃ考えもんだ。

 深夜も模型のチェックと平面のブラッシュアップをすすめながら、プレゼン資料をひたすらまとめていく。久しぶりの徹夜だ。

1月14日(土)
 午前中、メールなどの雑務。現場視察の後、クライアント候補と打ち合わせ。資料を確認して、あれこれ考える。昼、T邸の模型をチェック。

 午後も終日作業。アイデアを整理して線を重ねて、スケッチとコンセプトの往復作業が続く。遊びのある空間を意識して進めていく。プレゼンの枠組みを決めていく。

 深夜、LAT's原稿を進めるもなかなかまとまらない、困ったもんだ。明日が締め切りか。

1月13日(金)
 午前中、メールなどの雑務と電話対応。 T邸の平面と断面を整理して屋根の形態をイメージしていく。なかなか複雑なモノになってきた。昼、デスクワークと凱風館の追加工事の進め方について考える。午後、書いてる途中の原稿に手を加える。『みんなの家。』の書籍化についてもアイデアを整理していく、大変楽しみだ。

 夜、友人に呼び出されて仕事の相談。深夜、早速イメージを検討して、コンセプトの軸を組み立てていく。色んな動きに巻き込まれながら、健全なバランスをみつけて、しっかりとやりきっていきたい。

1月12日(木)
 午前中メールなどの雑務と電話対応。昼、日大船橋校へ。ベーシック建築デザインの授業。第3課題の提出と採点。その後、講評会。皆よく頑張っていたい。僕の班は優秀だったので、全体発表作品を2人にした。エスキースをしっかりして、素直な学生はよく伸びる。

 夜、イタリアから一時帰国中の友人と近況報告。深夜、デスクワークも程々に就寝。

1月11日(水)
 午前中、新年の挨拶と打ち合わせ1本。それからメールなどの雑務。昼、T邸の平面図を進める。あれこれと空間のバランスを考えながら描いていく。午後、原稿を1本仕上げて送信。凱風館の追加工事などのスケジュール確認。

 夕方、ほぼ日の原稿などのチェックバックなど。夜、思い立ってDVD『私を離さないで』(監督:マーク・ロマネク、2010)を観る。カズオ・イシグロ原作の物語。命について考えさせられる何ともドライな悲劇であり、すっきりしない感覚が残った。

 深夜、幾つかの本を雑読し、早々と寝る。

1月10日(火)
 午前中、打ち合わせ1本。昼、T邸のスケッチを進める。コンセプトスケッチも進めて頭の中を整理する。住宅の可能性について考える。

 夕方、メールなどの雑務と電話対応に追われる。いよいよ今月の予定が埋まっていく。これからやらないといけないことのリストアップを進めて、頭の中を整理する。T邸の断面をスケッチする。

 夜は、友人たちと新年会の鍋。深夜、ドローイング集のための新作を描き進める。一つの幅を押し広げるような作品に仕上げたい。

1月9日(月)
 午前中メールなどの雑務。昼、打ち合わせを1本済ませて、凱風館にて打ち初め。内田先生の合気道7段への昇段のお祝いから始まって楽しく雑談。百人一首から、海外テレビにおける日本の番組や寅さんなどの映画の話で盛り上がる。例会は、1戦0勝。夕方の新幹線で帰京。新幹線では、ほぼ日の連載を読み直したりした。これをどのようにして単行本に仕上げていくかについて考える。

 夜、年賀状の整理をしたり、あれこれと事務所のセッティング。いよいよ帰ってきたという感じ。グールドのピアノを聴きながらドローイングを描き進める。やはりこの時間帯が一番集中できる。

1月8日(日)
 朝から快晴、ゲレンデにて午前中たっぷり滑る。今日も丸山さんの「武術的身体運用」をベースにしたレッスンを受ける。みなさんが一本、一本、大切に滑りながら、成長していくのが見て取れて面白い。ラスト数本は、与えられた宿題をそれぞれが思い出すようにしてしっかり滑った。

 昼は美味しいそばを頂き、温泉に入って、荷造りし、帰路につく。車中、寝たり、みんなでおさらいしたり、読書したり。白馬を出て、6時間後には奈良に帰宅した。『動的平衡2』(福岡伸一、気楽舎、2011)を読み終わる。ダーウィンやファーブルを始め、福岡センセのお話しはボーダーを超えていく様が読んでて示唆に飛んでいて面白い。

 夜、メールなどの雑務といよいよ帰京の準備。伊勢での初詣から始まり、合気道の初稽古もあり、武術的スキー(スノーボード)を満喫して、2012年がいよいよスタートします。精進して頑張っていこうと思います。

1月7日(土)
 朝ごはんもほどほどに、白馬八方のゲレンデへ。気持ちのいい天気の中、名手丸山さんのレッスンを受ける。その言葉の一つ、一つがとっても重くて、深く、常識に捕われない自由なもので、大変面白かった。

 午後も滑りながら、どんどん新しい滑りを皆が発見していく様が相乗効果を生んでいく。エッジに乗る感覚や膝、重心移動について凄く勉強になった。分かったことは、上手く滑れている時は、身体の使い方がよく、どこにも無理な負荷がかかってない。そして、頭の中は無心。でも、無心にいようと思ったら、既に無心でないジレンマ。雪の上で板に乗るというシンプルなことが深くて、難しい。

 夜は、これまた美味しいビーフシチューをメインに頂き、「それいゆ」という美味しいワインを飲む。これが凱風館の鏡開きで飲んだ時と全く同じもので、驚く。そのまま、連日、丸山さんを囲んで語らい合う。

1月6日(金)
 始発で奈良を出て、新大阪でみんなと合流して、一同白馬へ向かう。昼過ぎ、白馬の山楽荘に到着し、高橋佳三さんらと共にゲレンデへ。リフトが止まる4時半までノンストップで滑りまくる。10年ぶりだというのに、身体は忘れることもなく、スノーボードに乗ることができた。大変楽しかった。

 夜は、美味しいご飯の後、昔喫茶店だったという丸山貞治さんのサロンにて飲み会。武術的スキーの話しを中心に大いに盛り上がる。

1月5日(木)
 午前中、メールなどの雑務と原稿執筆一本。午後、本住吉大社にて初詣。凱風館の更なる盛況をお願いする。夕方、甲南合気会の初稽古。みっちり2時間お稽古。まだ片手ほどのお稽古なので、右も左も分からないが、身体の中でうずうずするような感覚も芽生えて楽しみながらやらせてもらっている。球技のそれとは全く異質な身体感覚/身体運用なので、新鮮さもあり、継続して頑張りたい。しかし、合気道は頭を使うが、身体が気持ち良く、俄然調子がいい。それもこれも、合気会のみなさんと切磋琢磨してやっているのがとにかく心地いいんだと思う。

 それから2階に上がり、おぜんざいの乾杯から始まる鏡開き。内田先生らと楽しく談笑。示唆に富んだ多くの話しを伺い、大いに盛り上がる。

 深夜、10年ぶりのスノーボードの準備をし、始発の電車に乗らなきゃなので、早めに就寝と言いつつも、午前1時半を過ぎていた。

1月4日(水)
 午前中、メールなどの雑務。昼、雪振る京都へ。気になっていた京都掛札で風呂敷を購入。ぶらぶら散歩をして、『グレン・グールド/天才ピアニストの愛と孤独(監督:ミシェル・オゼ、2011)』を観る。実に良質なドキュメンタリー映画で、彼の愛した女性3人の証言を交えて、生身のグールドに迫る秀作。グールドの魅力が存分に伝わり、同時代にこうした才能と巡り会えたことに感謝するのは、ピナ・バウシュという芸術家もしかり。その後、内藤廣氏設計のとらやを観に行ったりして、京都散策を楽しむ。

 夜、『動的平衡2』を読み進める。正月はゆっくり読書もできた。深夜、これからやらなければならないことをリストアップし、スケジュール調整を進める。激動の一年になりそうだ。

1月3日(火)
 午前中、週末のスノーボードのために、白馬まで板を郵送する。午後、集中してドローイングを描き続ける。新作は、凱風館をテーマにしたドローイングだ。勢いづいて描き進める。

 夕方、駅前に喫茶店で読書。『動的平衡2』(福岡伸一、木楽舎、2011)と『詩の樹の下で』(長田弘、みすず社、2011)を読み進める。

 夜、再度新作のドローイングに向かって、あれこれと描き進めて、完成する。納得のいく作品になった。深夜、メールチェックなどの雑務を済ませ、早々と寝る。あっという間に三ヶ日が終わる。奈良は半月が綺麗だったな。

1月2日(月)
 午前中、メールなどの雑務。昼、ほぼ日の原稿を集中して書き、写真を配置して送信する。午後、10年ぶりのスノーボードのために板をチューナップ。ワックス掛けとエッジをシャープにして、いよいよ準備は整った。ウエアが恐ろしく高い値段だったのには驚いた。

 夜、集中してドローイングを描きはじめる。イメージが頭の中に明確な状態であるので、実にスムーズにペンが踊る。時間を忘れて没頭する。

 深夜、『Pepita/井上雄彦meetsガウディ』を読み終わる。時空を超えてリンクする二人の天才が少しずつ共通項を見つけていく。やはり、単純な答えは無いが、とても刺激になった。

2012年1月1日(日)
 新年あけましておめでとうございます。
旧年も大変お世話になりました。おかげさまで多くのご縁に恵まれ、大変貴重な体験をさせてもらいました。引き続き、どうぞよろしくお願いします。

 4世代総勢9人の光嶋家で伊勢神宮へ初詣。大自然の中をゆっくり家族で歩いていきながら、清らかな気持ちで1年をスタート。これで3年連続となる、お伊勢参り。今年も最高の一年にしたい。

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