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『EVERYDAY NOTES』

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『OPENNING NOTE』

 
 

EVERYDAY NOTES - archive - 2012 may

5月31日(木)
 午前中、如風庵の構造の打ち合わせでアラップの金田さんが来所。とても好感触で一緒に仕事をしてみたいと思った。昼、ときの忘れもので打ち合わせ。レッドブルジャパンの現場チェック。

 夜は、森岡書店に行って、お客さんとお話しする。『幻想都市風景』がやっと届き、実物を買ってもらう。嬉しい限りだ。深夜、メールなどの雑務とデスクワーク。マドグロッソの原稿を書き進める。

5月30日(水)
 午前中、メールなどの雑務と電話対応。あれこれと現場の決めごとを整理して、来週の竣工に向けてラストスパート。午後、打ち合わせが一本と諸々のデスクワーク。

 夕方、助教会。8名の先生方と楽しく飲みながら、話し合う。有意義な意見交換もでき、これからの研究に役立てたい。夜、マトグロッソのゲラチェック。それから『芸術新潮』7月号のトーマス・デマンド・インタビュー原稿を進めていくも、まだ先が見えない。『みんなの家。』の最終原稿もチェックしていく。深夜、目黒川沿いをゆっくりランニング。まだまだ身体が重くて走ってる気がしない。

5月29日(火)
 本日は快晴、ついに人生初めての銅版画展が青山の「ときの忘れもの」画廊でスタートする。学生時代から通っていた画廊に自分の作品が並ぶ日が来るなんて、嬉しい限りである。感無量。午前中、メールなどの雑務とデスクワーク。午後、設計表現演習に授業。立体の相貫について、製図をする。みな90分間、集中してよく頑張っている。

 夕方、「ときの忘れもの」へ行って、個展の初日に顔を出す。羽鳥社長をはじめ、たくさんの友人知人が来てくれていた。みな手彩色の作品をえらく気に入ってくれた。エッチングとアクアチントについて説明する。

 深夜、『みんなの家。』について、写真データを整理したり、文章を読んで最終確認を進める。昨年、凱風館の工事をしていたときを鮮明に思い出す。この本をぜひ沢山の方々に読んでもらいたい。建築の物語の面白さを少しでも遠くに伝えたい。

5月28日(月)
 午前中、メールなどの雑務と電話対応。午後、大事な打ち合わせを2本して、編集会議も進める。午後、現場にて進行状況を確認し、トラブルなく、進めていく。

 夕方、桑沢デザイン研究所にて「デザイン論」第6講。フィンランドとアメリカのモダニズムについて、アアルトとカーンの二人の建築を中心にお話しする。北欧の風土から生まれたアアルトの建築の魅力、変形したモダニズムについて。また、カーンは、ブリティッシュ・アートセンター、ソーク研究所、キンベル美術館の3つの建築における光の効果についてレクチャーする。3時間喋りっぱなしでも、15分、延長してしまった。

 深夜、トーマス・デマンド・インタビューの原稿を進める。彼の芸術の本質を伝えるような記事に仕上げたい。

5月27日(日)
 午前中、新宿で所用。金曜日のトークの準備をする。午後は、のんびりピクニック。絶対的休息の時間。

 夕方、神保町にてフクヘンさんと伊熊さん、菊池さんの写真展に顔を出す。イスラエルのお墓の写真を1枚購入。作家の原田マハさんを紹介してもらい、不思議な接点もあったりと盛り上がる。素敵な方だった。夜は、メールなど雑務。深夜、『みんなの家。~建築家1年生の初仕事~』の原稿をチェックしていく。写真のレイアウトについても考える。面白い本になるので、たくさんの方々に読んでもらいたい。届けたい。さて、5月もあと4日

5月26日(土)
 朝、眠い眼をこすって日本武道館へ。第50回全日本合気道演武会。7500人の方々が一同に介して合気道の演武をする。壮絶な雰囲気の中、繰り広げられる合気道の多種多様な違いに見入る。僕もいつかはあの舞台に上がってみたい。甲南合気会のみなさんの演武を最前列で観賞。

 中抜けして、内田先生を森岡書店の個展にご案内する。僕のドローイングを見てもらい、あれこれ話し込む。電線について。非売品にも関わらず、『凱風館ドローイング』を購入してもらう。1940年の幻の東京オリンピックの話で盛り上がる。スタバでお茶して、日本武道館へドンボ帰り。多田宏師範の演武は息が止まった。武道館の空気がぴたっとして、その軽やかな動き、しなやかな気の流れ、皆が見とれて呼吸がぴたっと合っている感覚。これを見るだけで、合気道はじめて良かったな~、と思える瞬間だった。その後、甲南合気会のメンバーを森岡書店の個展に案内する。たくさんの方々に見てもらい、大変嬉しい、誇らしい、気持ちになる。それから打ち上げ会場にて遅れて合流。ビールが美味い

5月25日(金)
 午前中、メールなどの雑務と電話対応。新規プロジェクトの現場にてあれこれ打ち合わせ。仕上げ材のチェックなどを進める。昼、ときの忘れものにて来週から始まる展示のセッティングをチェック。良い感じに23作品が壁にかかっていた。

 そのまま森岡書店へ。写真家の山岸さんに会場を撮影してもらう。ドローイング展にお越しのお客さんとお話しする。新潮社の足立女史やフクヘンこと鈴木さんをはじめ、大学時代の同級生やベルリン時代の友達、池田塾の仲間、書店員さんの方など沢山の人に来て頂き、僕のドローイングについて熱く語り合う。寺子屋机を買って頂いた人や内田先生のファン、学生やふらふらっと入って来られた方など大勢の方と喋り続けた6時間半。本もたくさん予約して頂いた。接客をしていたら楽しくって気がつけば夜になっていた。できるかぎり在廊してみなさんとコミュニケーションを取りたい。

 事務所でデスクワーク。あれこれと打ち合わせのフィードバックなど。これからのスケジュールを調整。深夜、たまったメールの返信など。

5月24日(木)
 午前中、教室会議。午後、1年生の建築学概論。小泉先生と猪熊先生と三人で45分ずつレクチャーし、その後はトークセッション。学生たちに建築家の仕事について、自作を説明しながら紹介する。僕は『旅・ベルリン・凱風館』と名付けて、旅のスケッチ/ベルリンでの仕事/凱風館という流れでイマジネーションの豊かさがクリエーションに繋がり、そのためにも強固な人間関係を築いてほしいと伝える。その後、予算などの打ち合わせ1本。

 夜は、メールなどの雑務とデスクワーク。あれこれしてたら深夜になり、流石にヘトヘトになってきたので寝る。オーダーした『住宅特集』が届く。五月もあと一週間か。時間が飛ぶように過ぎていく。

5月23日(水)
 午前中、メールなどの雑務と電話対応。それから、青木淳設計事務所へ行って、青木さんとご挨拶。自己紹介を含めあれこれ話し合う。初対面とは思えない、とっても素敵な方であった。午後、大学でゼミ。4時間ぶっ続けで学生の発表をクリティックして、研究プロジェクトも参加。

 夜、帰宅したら、全日本サッカーの後半戦に間に合った。宮市のデビューが見れたのがよかった。楽しみな選手だ。ときの忘れものの銅版画集の奥付けをデザインする。深夜、明日のレクチャーの準備とあれこれ事務作業。目黒川沿いをちょこっとランニングして眠気を覚ます。

5月22日(火)
 朝から現場。あれこれと打ち合わせ。大きな問題もなく、どんどん進んでいく。いよいよ仕上げ工事の段階で、すごく活気のある現場である。午後、大学で事務作業。1年生の表現演習1の授業。図形の製図を進める。早い人と遅い人がいて、雑な人と丁寧な人がいる。頑張ってほしい。

 夜、森岡書店にて友人をドローイング展に案内する。『幻想都市風景』(羽鳥書店、2012)を予約してくれた。深夜、原稿のゲラチェック。マトグロッソの原稿を書いて送信。

5月21日(月)
 午前中、森岡書店にてドローイング展のセッティング。納得のいく空間は位置となった。あとは、できる限り沢山の人にきてもらおう。午後、3年生の設計製図の講評会。初見だが、とてもよくできていて、見てるこっちも面白かった。意欲的な学生に期待したい。

 夕方、桑沢デザイン研究所にて、第5講。ポルトガルについてお話しする。シザの建築について丁寧に見てきたスライドやスケッチをみながら、坂の多いポルトの街とシザのシークエンスを重視した建築の関係性について話す。後半は、イギリスへと話が進み、フォスターのハイテクスタイルを説明。最後はオラファーエリアソンについて少々話す。

 夜、メールなどの雑務。原稿を書き進める。

5月20日(日)
 午前中、のんびりブランチ。昼、芸術新潮の編集者である伊熊女史と合流して凱風館へ。久しぶりの甲南麻雀定例会。内田先生ともゆっくり話し、みんなでワイワイ楽しい時間。発売された『住宅特集』6月号をみんなに見てもらって、喜んでもらった。麻雀は2戦2敗だったが、ノープロブレム。怒濤の日々を生き抜くエネルギーをもらう。
 
 夜の新幹線で帰京。いつも一人で移動するが伊熊女史と一緒にときの忘れものでのトークイベントのことなどあれこれ打ち合わせしていたら、あっという間に品川だった。

 深夜、森岡書店での個展の準備や作品のネームプレートをつくり、明日の桑沢の講義のスライドもまとめていたらえらく時間がかかった。

5月19日(土)
 午前中、メールなどの雑務。午後、凱風館で合気道のお稽古。道場で気持ちのいい汗をかく。窓を開けるとまさに凱風が吹いていた。夕方、如風庵の見積り依頼など中島工務店と打ち合わせ。敷地も再度見学。

 夜、三宮のステーキハウス・コクブで打ち合わせ。

5月18日(金)
 午前中、メールなどの雑務と電話対応。デスクワークに追われる。夕方、東京都現代美術館にてトーマス・デマンド展の内覧会とレセプションへ。トーマスともまた話し、インタビューをLAまで送ってくれとのことで、楽しみにしてにしてくれていた。いい原稿にまとめないと。

5月17日(木)
 午前中、お施主さんと設計の打ち合わせ。午後、アルテスパブリッシングの鈴木さんとデザイナーさんと一緒に『みんなの家。』の装幀ミーティング。いよいよ具体的な本づくりが形になってきて、紙質を選んだりと楽しい作業が続く。表紙が大変悩ましい。その後、会議が一本。

 夜は、早坂紗知さんにサックスのレッスンをつけてもらう。エチュードを練習する。こうした音楽の時間が息抜きになって充実する。深夜、目黒川沿いをランニング。

5月16日(水)
 午前中、メールなどの雑務と電話対応。午後、会議が一つとデスクワーク。夕方、東京都現代美術館にて、来日中の写真家トーマス・デマンド氏とインタビュー。ひょんなことから依頼された素敵な仕事。ベルリンに住んでいた時にお手紙を書いて、アトリエでインタビューをしたことがあったので、4年ぶり2度目の再会。トーマスも僕のことを覚えていてくれて、「今は東京で独立して建築家としてやっています」という挨拶すると、「おっ、じゃあ、ガンガン建物を建ててるのかい?」と言われて、和やかな雰囲気で会話がスタートする。作品制作に込めた思いを中心に1時間みっちり話してもらう。最後に切り上げようとしたら、「もう一つだけ話させて」とトーマスの方から話してくれたほどだ。凄く充実した話ができたので、これを記事にまとめるのは大変だがしっかりとまとめたい。詳細はまた近々公開します。展覧会は今週末より。

 夜は、新規プロジェクトの打ち合わせ準備や図面修正。如風庵の設計を進める。いよいよこの住宅も基本設計から実施設計に進めていく段階に入った。気がつけばもう5月も折り返しではないか。深夜、カラオケボックスに行って、一人アルト・サックスの練習。気持ちのいい息抜きの時間になった。

5月15日(火)
 朝から現場でクライアント社長を案内し、打ち合わせ事項を決めていく。仕上げに関する細かいポイントを整理していく。1階のコールテン鋼の工事も綺麗に完成していた。そのまま現場定例会。午後は、1年生の建築表現演習1。みな製図を楽しみながら、丁寧に線を引いていた。図形のややこしい切断面の製図も考えながら理解しようとしていたので、引き続き頑張ってほしい。ずっと雨が降っていた一日。

 夜は、メールなどの雑務。原稿のチェックバック。今朝の打ち合わせのフィードバックも進めていく。現場もいよいよラストスパートだ。

5月14日(月)
 午前中、メールなどの雑務と電話対応。午後、日本デザインセンターへ。羽鳥書店のみなさんと僕のドローイング集『幻想都市風景』の色校正と見本チェック。ついに原研哉さんによって提案された袋とじ製本の見本を見て、一同感動。いやはや、すごい本になりそうです。書店に並ぶのが楽しみだ。細かいチェックポイントの指示をして、打ち合わせを終える。

 夕方、桑沢デザイン研究所へ。「デザイン論」第4講はバルセロナ。ガウディの建築を通してカタロニアのモデルニスモを紹介し、タピエスとチリーダを紹介しながらビルバオグッゲンハイム美術館へ。マドリードのレイナソフィア美術館にある『ゲルニカ』について話をし、最後はコルドバとグラナダのアルハンブラ宮殿を紹介。宗教と建築の共存、積層した時間の豊かさについて。

 夜、事務所に戻って明日の打ち合わせの準備と原稿のチェックを進めていく。

5月13日(日)
 午前中、ゆっくり掃除と洗濯。午後、兄貴家族が遊びにきて、甥っ子と姪っ子と大いに遊ぶ。楽しい時間。久しぶりに日曜日らしいのんびりした日曜日を過ごす。

 深夜『空白』(井上雄彦、スイッチ・パブリッシング、2012)を読み終える。読みながら井上さんの声が聴こえてきそうでとても面白かった。『バガボンド』が井上さんにとってどのような存在なのか、『親鸞』の屏風絵についても興味深いお話しが盛りだくさんだった。

5月12日(土)
 午前中、メールなどの雑務。午後、如風庵のクライアントご夫妻が来所。設計の打ち合わせをみっちり2時間。しっかりと話し合って、進展していく。新しい提案も気に入ってもらい、いよいよ次のフェーズに向かっている。頑張っていこう。美味しいバウムクーヘン
を頂く。

 夜は、マトグロッソ連載の原稿を仕上げる。リベスキンドとサシャ・ヴァルツについて書いてみた。

5月11日(金)
 午前中、メールなどの雑務とデスクワーク。午後、3331にて大友克洋原画展へ。マンガの世界がこうした緻密な作業の上で成り立っていることの強度を感じさせられた。その膨大な芸術の質と量について圧倒させる。アキラの原画からほとばしる、今にも動き出しそうなエネルギーが凄かった。続けて、今度は一転して18世紀の日本画の巨匠、尾形光琳を根津美術館に観に行く。『燕子花図屏風』と『八橋図屏風』の2枚は圧巻。その壮大なスケールの中に存在する崇高なまでの美に見入る。そのディテールも、2枚の間には大きな違いがあり、造形表現において、輪郭線を描かないで濃淡でのフラットな燕子花を描きあげたのは、きっと衝撃だったのだろう。僕は八橋の墨をたらしてにじませたような表現が人工的な橋と自然の草花の燕子花と対比していてうっとり見とれた。
嬉しかったのは、お庭を散歩してたら、実物のカキツバタがあって美しかったこと。

 夜は、念願の、待ちに待った、キース・ジャレット・ソロコンサート。オーチャードホールは満席。休憩を挟んで2ステージ、それにアンコールが5曲という充実ぶり。インプロ演奏なので、その瞬間、瞬間に彼が感じたものをピアノに向かってキースの体全体で表現され、まるで祈りの空間になっていた。おたけびやうなりながら、機嫌良く演奏し、リズムやメロディーが積層していって、音楽が空間を満たしていく至福の時間。アンコールで僕の好きな"Melody at Night"から弾いてくれたのには、感動した。「いま、ここ」にしかない貴重な体験。本当に同時代に生きていて良かったと思える希有な芸術家である。2年に1度のキース来日のはずが、なんと、来年も来るらしい。今度はゲーリーとジャックと一緒にトリオです。11月から予約開始らしい。生きる栄養をもらわねば。

5月10日(木)
 午前中、教室会議。大学がどのように運営されているかを感じさせる。午後、あれこれデスクワーク。

 ときの忘れもので個展のために製作した8セット限定のポートフォリオの作品にサイン。合計200枚弱の銅版画にタイトル/エディション/サインを入れていく。買って頂いた方々への感謝の気持ちを込めてサインさせてもらった。いよいよ29日から展覧会が始まりますので、どうぞ宜しくお願いします。

 夜、新規プロジェクトの打ち合わせ準備と如風庵の模型チェック。図面の修正とスケッチを進める。深夜、思い立って『127時間』(監督:ダニー・ボイル、2010)というDVDを観る。これはなかなか壮絶な物語。人間の生命力について考えさせられた。しかし、主人公のアーロンは、結構ステレオタイプ、クリシェな元気なアメリカ人。

5月9日(水)
 午前中、現場定例会。あれこれと必要事項を話し合って、しっかりと来月の竣工に向けて仕事を進める。妥協なき闘い。午後、小泉研究してのゼミ。自己紹介的に凱風館のミニ・レクチャーもする。いろいろと新しいプロジェクトも動き出す。

 夜、如風庵の模型をチェック、図面もあれこれ修正していく。深夜、原稿を書いて送信。『住宅特集』6月号のゲラチェックを進めて、最終修正。ついに19日発売、凱風館の建築メディアデビューである。

5月8日(火)
 午前中、メールなどの雑務と電話対応。森岡書店でのドローイング展のために、作品を額装するために注文する。昼、たまった書類などのデスクワークに追われる。気がつけば、授業の時間になっていた。建築表現演習1。1年生の製図の授業。丁寧に作業することや正確に描くこと、線の正しい引き方を手に覚えさせて、変な癖をつけないようにする。

 夜、如風庵のスケッチを重ねて、屋根の形状やデザインを検討。いいアイデアが思いついたので、模型を作って確認してみよう。その後ときの忘れものブログのエッセイ原稿を書いて送信。『住宅特集』の凱風館掲載ゲラのチェックバックをし、深夜目黒川沿いをちょっくらランニング。深夜、銅版画の整理をし、木箱の改善ポイントを考える。

5月7日(月)
 午前中、メールなどの雑務と電話対応。午後、打ち合わせ2本を済ませて、デスクワーク。夕方、桑沢デザインへ。デザイン論、第3講。イタリアについて。ヴェネチアからヴェローナを通ってローマへと行く。フォルコラや呼び鈴についても話す。スカルパの建築をシークエンスをテーマに話し、ブリオン家の墓とカステルベッキオ美術館を紹介。ゲーテの『イタリア紀行』を紹介しつつ、パラーディオのテアトロ・オリンピコやピラネージの銅版画も紹介し、ローマについては、いささか時間切れ。パンテオンの壮大な空間を説明し、ベルニーニとボッロミーニの仕事を紹介しながらバロック案内。20分の延長をしてしまったが、学生たちはノートをぎっしり取って、しっかり聴いてくれた。誰も寝ないから僕も頑張れる。

 深夜、原稿を書いたり、ゲラをチェックしたり、今できることをいっぱいいっぱい進めていく。

5月6日(日)
 朝の新幹線しか予約できなくて、せっかくの休みなのに早起きして帰京。新幹線で寝たから結局一緒か。

 午後、部屋の掃除をしてメールなどの雑務とデスクワーク。銅版画の整理をしたりして、明日からの仕事の進め方を考える。夕方、『住宅特集』の凱風館掲載記事をチェック作業。3時間のインタビューが凱風館と共に掲載されるので大変光栄である。GWの最終日はのんびり東京で過ごして英気を養う。

 深夜、目黒川沿いをランニング。身体が重いのもそうだが、月があまりに綺麗で歩いてしまう。「スーパームーン」らしい。

5月5日(土)
 朝から快晴、昨日の雨で新緑も元気いっぱいの姿を見せてくれた。直人さんらとゆっくり朝食を頂き、コーヒーもほどほどに昼前に神戸に向かってドライブ。内田先生とあれこれ楽しく話しながら凱風館に戻る。住吉駅周辺ではだんじり祭りをやっていた。

 午後、自家でゆっくりする。『住宅特集』の原稿チェックを進める。凱風館のデビュー記事なので、発売日が楽しみだ。しっかり作業を進めていく。

 夜、美味しいお刺身を食して、借りてきたDVDの『マネーボール』(監督:ベネット・ミラー、2011)と『シークレット・ウィンドウ』(監督:デヴィット・コープ、2004)を立て続けに観る。 前者は、大リーグの球団GMという仕事が見れて面白かったし、後者は、作家の盗作問題に悩まされる作家の苦悩が興味深かった。ともに主演のブラット・ピットとジョニー・デップがいい演技をしていた。

5月4日(金)
 朝一でお風呂に入って、内田先生と名越先生とゆっくり朝食を食べながらおしゃべり。それから体育館でちょこっと朝稽古して、浜辺での薪割りや火起こしのイベントに参加。昼前、内田先生と二人で美山町へとドライブ。雨の中、小浜経由で京都へ向かう。

 午後、小林家へ到着。変わらず元気な小林家のみなさんと再会。近況報告から始まって、あれこれと楽しいおしゃべり。山菜天ぷらと日本酒を飲みながら、これまた楽しい時間を過ごす。12時前に布団に入ってぐっすり寝る。毎年ゴールデンウィーク恒例の美山町に来て、たくさん元気をもらう。

5月3日(木)
 朝、凱風館で待ち合わせ。内田先生と書生さんと3人で車に乗って滋賀へ向かう。途中、ピタッと動かなくなるような大渋滞に3度もはまり、結局琵琶湖沿いの近江高島に着くまで5時間もかかった。最後に通った湖西道路も混んでいたけど、美しい景色だった。

 着いたらすぐに着替えて、「今を生きる人の集い」の講習に参加。内田先生の合気道のお稽古。周りでは古武術の甲野先生や光岡先生の講習などが同時に受けられる複雑で密度の高い場所となっていた。その後、食事もほどほどに名越先生も加えた4人でのトークイベントが始まる。夜は、内田先生を囲んでビールで乾杯。名越先生も途中参加で、深夜までヒトラーの精神分析の話などで盛り上がる。

5月2日(水)
 朝から現場で打ち合わせ。クライアントのみなさんを現場に案内しながら、仕上げ材の塗装についてサンプルを見ながら決めていく。2時間みっちり話し合う。

 午後は現場定例会。午前中の打ち合わせの確認、これまでの打ち合わせ事項のチェックし、行程や未確定事項について話し合う。夕方、事務所に戻って仕事。フィードバック作業を進めて、旅の準備を進めて新幹線に乗る。やっとGWらしい時間が過ごせそうだ。わくわく。

5月1日(火)
 午前中、メールなどの雑務と電話対応。昼、日本デザインセンターへ。羽鳥書店のみなさんと一緒にドローイング集『幻想都市風景』のブックデザインの打ち合わせ。装丁のことや紙のこと、表紙や帯についても話し合う。

 午後、事務所で雑誌の取材。クリエーションする空間について話し合う。夕方、東京FMのスペイン坂スタジオへ。『シンクロのシティ』にゲスト出演。凱風館のことや建築家としての仕事のスタンスについて話し、最後に2冊の本と2つの展覧会をやることを伝える。MCの堀内さんとMIOさんと楽しい時間を過ごす。

 深夜、目黒川沿いをゆっくりランニング。もう、今日から5月、2012年は本当にとことんジョットコースターイヤーである。全力疾走の毎日が続く。

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